この記事では、管理職として年上の部下に対しての関わり方を説明します。
関わり方3つのポイント
まずは管理職として初めて年上の部下を持った場合の関わり方を3つ紹介します。
①様子見をやめる。
特に、部署を異動して初めて管理職になる場合、その組織でどんな仕事に取り組んでいるか、把握する必要があると思います。何をしているか?どんなミッションを持っているかなど積極的に話しかけていきましょう。(例_この仕事へのこだわりを教えてください。この仕事についてご相談させてください。など、スタンスとしては「教えてもらう、相談させてもらう」という言い回し)
②期待を口にする。
管理職として、組織の成果を求められると思います。経験のある年上部下のパフォーマンスを発揮してもらうことが、成果に繋がります。年上部下の傾向として、積極的に上司であるあなたに話をしていく事が少ないかもしれません。日常会話も少なくなれば、お互いに心理的にも遠い存在となり、状況によってはローパフォーマーへと変わり、扱いづらい存在になる可能性もあります。そこで、年上の部下の方に対してあなたから期待事項を口にしましょう。期待されるとうれしいものです。役職定年などを迎えた方や定年を控えている方は、段々と受ける仕事も減らされがちです。しっかりと期待をかけることで、居場所が出来、あなたの為に頑張ろうという気持ちが働くことがあります。(例:〇〇さんのこれまでの知見を活かして・・・)
③報連相をお互い握っておく。
仕事の慣れている年上部下の場合、任せきりになる可能性があります。しかし、仕事の進め方で悩んでいたり、場合によっては周囲と揉めているケースもあります。また、人によっては「手を抜く」ケースもあります。手の抜き方としても、指示の受け止め方が違った。(都合よく解釈 例:勘違いしていました~と言われるケースがあります。)納期やクオリティーに齟齬が生まれ全体の進捗が遅れる。もしくはあなたが業務をカバーしないといけない羽目になるかもしれません。過度な報連相は相手も嫌がりますが、事前に何をいつのタイミングで何を報連相するかを決めておくことでお互いにスムーズに仕事が進められます。(例:この仕事はいつまでに仕上げる事が出来そうですか?あなたが思う納期より長い場合は、この仕事を進めるにあたり気になるところがありますか?他に抱えている仕事がありますか?など声をかけ現状を把握しながら、〇〇さんなら〇日で仕上げられると思いましたが、いかがですか?と進捗を詰めていきます。)創造性の必要な企画を任せる場合は、初稿段階で掛け違いが起こらないように、素案やラフ段階でのすり合わせが重要になります。(思っていたものと違うは信頼関係を壊す要因)
困ったときは・・・
人間関係において、正解はありません。自分で悩んで抱え込みすぎて仕事やプライベートに影響が出るのも良くありません。思い通りにコントロールしようとしないことや周囲への協力を仰ぐことも大切です。内外に相談できる環境を築いておくのも自分自身を冷静に見ることが出来る要素にも繋がります。