この記事では、役職定年後や配属変更で元部下が上司になった場合の関わり方について説明します。
関わり方3つのポイント
①様子見をやめる。
あなたがどの様な事情で元部下の元に配属されたかによりますが、現在の心情はいかがでしょうか?同じ職場で働きつづけるメリットは慣れた仕事や社風、会社の歴史や変化にもを詳しいでしょう。
社内人脈もあり、一から人間関係を築く必要が無い。収入面も下がったとはいえ転職するよりもリスクが少ない等など沢山のメリットがあると思います。家族の期待を含めて、自ら今のポジションを選択したのではないでしょうか?(会社の制度なので、仕方なく受け入れているかもしれませんが。本当に嫌なら、転職している、もしくはこれから転職を検討している状況かもしれません)もし、会社や仕事内容、同僚の事には満足している状況で元部下が上司になった事、1点が面白くないと感じた場合、その1点がほかのメリットも打ち消すぐらいのデメリットとして感情が悪い方向に働くなら、別の道も検討したほうがいいかもしれません。しかし、一度、今の状況を受け入れているなら、現在の状況で「活躍する事」を目指してはいかがでしょうか?現在はマネージャーに比べてビジネス上でのプレイヤーは重宝されます。(転職市場でもマネジメント経験は強みになりますが、その上で個人としてどのようなスキルがあるか?が問われます)この機会にしっかり第二の人生に向けてリスキリングやリカレント等を行う時間に使うのも一つの手だと考えてみてはいかがでしょうか?
ここからが本題です。(前置きが長くてスミマセン)
元部下との関わり方ですが、元上司や年上の部下は相手からしても仕事がやりにくいと思います。(あなたの方が経験や知識もある中で、どの様な仕事を任せたら良いのか?悩んでいる場合もあります。しかし、マネージャーになったから、仕事をしっかり行おうと責任感も芽生えていると思います)あなたにも過去のマネージャー経験で年上の部下を持っていたのなら、その時を思い出して、自ら、しっかりとコミュニケーションをとりましょう。その際に今までの上司部下の関係ではありませんから、周囲の人がいるときや第三者と上司の話をするときは〇〇さんもしくは役職名で話すように心がけましょう。
②期待事項を確認する。
今後の仕事内容として、何に注力していいか?戸惑う場合もあると思います。あなたが依然はマネジメントの仕事をしている職場にプレイヤーとして配属された場合に今までと同じような振る舞いをすると新しい上司や周囲の同僚は誰の話をもとに仕事をしていいか困惑するかもしれません。「何を期待されていて、どの様な関わり方で職場に貢献していくか?」上司に訪ねて見てください。「今まで通りお願いします。」と仮に上司が言っても、決裁権を持っているわけではありません。また、新米の管理職が上司の場合に頼りなく感じることがありかもしれません。だからと言って相手のマネジメント範囲まで奪いような真似は気を付けましょう。慣れている仕事だとしても仕事の進捗も自ら報告するなど、あなたがマネジメントをしていた時に、理想としていた部下の姿があればそれを演じていきましょう。新しい上司の補佐役として上司を立てる事を意識しながら仕事を進めていく事でよりよい関係性が築くきっかけになります。事例として管理職には「判断」が求められるシーンがありますが、管理職になったばかりだと自分自身が判断するという事を理解できていない場合があります。そのような時に「ここは〇〇課長に判断していただきましょう」など判断することを認識してもらう声かけなどでサポートするこも出来ます。
③仕事に集中する。
上司や周囲との人間関係に自ら意識して、感情が邪魔をしてイライラしたりするかもしれません。管理職の異動が少ない場合、「周囲の目を気にして」様々な気持ちや感情から仕事に意識が向かず、気分も落ち込みやすい状況になるかもしれません。こんな時こそ仕事にエネルギーを注ぎましょう。また、自己完結しやすい仕事などを行うのも一つです。現在の環境に時間がたてば馴染める場合も多いです。(時間が解決してくれる)そのうえで仕事の範囲を増やしていくという考えもあります。あなたが気にするほど周囲は何も思っていない場合が多く、メンバーとして普通に接してくれるものです。自ら壁を作り「ハレモノ」にならないように仕事で信頼を獲得していきましょう。
困ったときは・・・
周囲と上手くコミュニケーションが図れない場合は、上司や同じような境遇の人、または外部の方へ相談できる状況は作ったほうが良いでしょう。今までは役職があるなかでの職場でのコミュニケーションだったところを見直しきっかけです。定年後も肩書がついて回る訳ではありません。職場以外にも旧友や家族とのコミュニケーション方法を見直すきっかけにもなります。今後の人生を楽しくしていくためにも、コミュニケーション方法や価値観についてのアップデートを行いましょう。
参考_セカンドキャリアに向けた準備として
- 自らの経歴を振り返り、現在の強みを再確認する。
- 家族の状況を確認して、今後のライフプランを描く。
- 今後の暮らしに合わせたマネープランを描き、準備する。
- 過去の執着を手放し、新たな目標を見つける。
- 新しい人間関係の確立に向けた準備を行う。
新たな自分を手に入れる機会として、自分自身と向き合い次のステージに備えて、心豊かな人生を送りましょう。