職場のBGMは必要?

オフィスワーカーの環境においてBGMを導入するか検討している方
の参考になれば幸いです。

音楽と業務の効率について

 静まっているオフィスで会話をしている方がいると、話声が気になり業務に集中できないという話があり、職場にBGMを流すことを導入しました。「マスキング現象」という同じ周波数だと気にならなくなるという事があるそうです。また、音楽を聴くことで「ドーパミンやエンドルフィン」が分泌され、「やる気や幸福感」などが高まるという話がありました。導入当初はPCで音源を編集してそれを流すという形にしていましたが、始めは新鮮な気持ちで音楽が流れる事での業務に集中できている感覚を持つことが出来ていました。しかし、毎日同じ音楽を同じ時間帯に聞くと退屈になってしまうことと、音楽に耳が慣れてしまい、流れていても流れていない様に感じてしまい、周囲の話声を逆に拾ってしまう形になり、効率が悪くなりました。そこで、有料にはなりますが、幅広い曲を自動で選定してくれる配信会社と契約をして再び実施することになりました。費用は掛かるものの、静かすぎない事によるコミュニケーションの促進と会話をある程度気にならなく効果は出ました。

定時後の音楽設定(残業を削減できるか?)

 定時が過ぎて、仕事を早く終わられるようにする為にアップテンポな曲に切り替わる様に設定しました。残業は「やる仕事」があるから残るのですが、音楽の選択(自動なので変更すると歌詞がある曲になったりするので、そのままにしました)によっては「会話が増える」結果になりました。定時後の私語や雑談の量が音楽によって会話の声も大きくなり音楽では消せない(マスキング現象がおきない)状態になりました。結果、この時間を活用してコミュニケーションを取る人にとっては残業前のリフレッシュになる反面、集中した作業を行う人は返って働きずらいという結果になり作業効率を落とす事になりました。残業削減効果は確認できませんでした(働き方が音楽で変わる訳ではないので、その人の仕事のやり方を変える必要があると感じました)

20時以降に音楽を消すと会話が無くなる

 20時を過ぎると自動で音楽が切れる形に設定にしました。この時間には音楽を聞く人も少ないですし、深夜残業にならないように切り上げてもらう必要もある為です。無音になると話している人は極端に減ります。静まり返って、この時間まで残業している人は「納期に追われて」人も多い為、PC操作の音だけがする環境になります。無音になる事で我に返って、会話ベースで仕事を進めている方はそろそろ帰ろうという意識が働くのか、作業をしている方の無言のプレッシャーを感じるのかはわかりませんが、無音というのも上手く活用できると感じました。

まとめ 用途で使い分ける

 始業前、午前中、午後、定時後と4段階に分けて利用しています。時間帯に合わせて活用することでの効果はあると感じる反面、集中した作業をしたい時は周囲の会話や音楽が返って邪魔になるケースもあります。費用の問題はありますが、コミュニケーションを促進したい時など、オフィス内のエリアで流す音楽を変える事が出来ると良いと思います。固定デスクの場合はそこまで対応するのは難しいので会社で何を重視してどのような音楽を流すかを決める必要がありますが、じっくり物事を考えて、企画する方で集中したい方や繊細な方は周囲の会話の音量が大きくなると集中しにくい状態になるデメリットはあります。その点も踏まえて上で「どの様に活用するか」を決めていただけれは幸いです。

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